さらばMD

 

2019年4月30日、朝起きてニュースをつけると、

 

街頭インタビューで平成が終わる前に済ましておきたいことを人々が答えている。

 

ある人は洋服や人間関係の断捨離だとか、ある女の子たちは好きな人はいないがとにかく恋人をつくるだとか、

 

自分と同い歳くらいの二人がこれから婚姻届けを出しにいくだとか答えている。

 

新しい時代の到来が、それが一時的なものであっても、人々にすごく前向きなパワーを与えている。

 

または時代の終わりが、猛獣使いのように人々を新しい時代へと追いやって決断を迫っていた。

 

 

そんな平成の終わり、自分は一番時間を過ごした町にいたかったので、今は地元に帰ってきています。

 

 

 

 

 

 

あなたにとって平成を一番感じるものはなにか、と言われれば、それは"MD"になるのだろうな。

 

知っていますか、MDという存在。ビンテージとかレトロとか洒落た感じにもまだ言えない忘れ去られた概念を!

 

小さなCDが四角いプラスチックの中に入っているやつ。

 

自分で録音して再生する為のもので、さしづめCD版カセットテープといったところ。

 

サイズもちょうど良く、見た目も90年代ポップアート!という感じのものが多くて今でも好きなんだ。

 

現在、リスナーにとってはレコードやカセットテープよりも珍しいものになってると思うんだけど、

 

いつかMDで音源をリリースしたいとか迷惑なこと考えているくらいには好きなんだ。

 

 

 

ツタヤとか友達から貸りたCDをまるごと録音したり、ミックステープにしたりしてウォークマンに入れて聴く。

 

トラックを飛ばしたりすると中のディスクが急いで回って、シャーというチープで心地よい音がした。

 

スタジオ練習の音を、レコーダーの前を何度も行ったり来たりして録音してたのもMDだった。

 

ここ数年何気なく使ってるスマホのボイスメモって本当に革命的だ。

 

ライブハウスのライン録音も、MDでするという選択肢があったな。

 

 

 

 

TeeDeeという男がいる。

 

おれにギターを弾き始めるきっかけをくれた地元のパンクロックの先輩であり、

 

通っていた小学生サッカークラブの同じポジション(スイーパーバック)の先輩でもある。

 

 

 

(ロングポテトに浮かれる筆者とレゲエのライブを観てスーパーご機嫌のTeeDee、フジロックにて)

 

 

 

先に中学校にあがったTeeDeeは、同級生たちとパンパースだかムーニーマンズというようなバンドを組んでいて、

 

そのバンドのスタジオ練習が録音された、落書きまみれのMDをいつしか貸してくれた。

 

そのMDは、声変わり真っ最中の少年たちの叫び声とギターノイズ、ガタガタでブレッブレな8ビートで切り刻まれており、

 

ブルーハーツの「終わらない歌」が10トラックくらい入っていた。

 

初期衝動だった。

 

初期衝動でしかなくて、とにかく、おれは何回も何回もそのMDを聴いた。

 

家族旅行に出かけたときでさえカーステレオで流したほどだった。両親はさぞ困っていたことだろう。

 

 

 

進学したおれも同級生たちとバンドを組んだ。

 

やはり中学生というものはとにかくお金がないので、集まってスタジオで練習できる日は貴重で必ず練習を録音をした。

 

録音を聴いて、これじゃあパンパースのあのMDには勝てないと、

 

その次のスタジオではコピーしていたBUMP OF CHICKENとビートルズの曲間に突然奇声を入れたりして、

 

ひとたび聴けば恥ずかしさで穴に入る前にその場で卒倒するMDが出来上がっていった。

 

そうして覚えていった録音することのノウハウというものが、オリジナル曲のデモ音源を作ることや、

 

あとあと友達のバンドのレコーディングを手伝ったりしたときに生かされたこともあった。

 

初期衝動というものや、録音してカタチにすることの楽しみを教えてくれたというのだから、

 

人生を変えたアルバムはなにかと言われたら、自分は間違いなくそのMDも心の中で挙げるだろう。

 

そんな名盤をTeeDeeは断捨離してしまったというのだから、悔やまれるばかりだ。

 

 

 

なんてこともあって自分は、令和という新しい時代を迎えた現在、

 

これまで以上に平成というノスタルジーをMDに対して強く感じることになるのだろうな。

 

さらば平成、さらばMD。そしてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、令和もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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ボーイズドントクライ

 

 

汗ばんだ白いシャツが図書室で冷え過ぎたあの頃。

 

電話なんてもう気にしないフリして駅を越えて南へと歩けば、

 

平日昼間の海は全部おれのものみたいだなんて、

 

そんなノンキなこと浮かべて気が済むまで浜辺を歩いて、

 

夕暮れの帰り道には言い訳だってたくさん落ちてるけれど、

 

ずっと誰かに追いかけてきてほしかっただけだったね。

 

ボーイズドントクライとか口ずさみながら、

 

本当はただ泣き方さえもよくわからないままでさ。

 

そんな自分が情けないけど、可愛らしいなとも時々思うのよ。

 



でもずっとそんなことばかりも言ってられないからバンドは進むよ。

 

10日後の4/15はついにLayneの自主企画イベント"ON THE RUN"。vol.3です。

 

今回は下北沢GARAGEで、Gateballersと2マンライブ。

 

Gateballersが言葉を乗せて鳴らす世界がすごく好きなんだ。

 

こいつら宇宙人みたいでめっちゃサイコー!!って初めてライブ観たとき思ったよ。

 

 

 

 

ボーカルのカヤくんとは台風の日、真夜中の下北沢のガストで次の日の昼まで飲み続けたんだ。

 

絶対にいいライブになるよ、新しい曲ももちろんやります。

 

遊びに来てね。

 

 

 

 

Gateballers / 『end roll』

 

 

 

 

 

 

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だうでもいひよ

 

誰かの節操の無さにイライラするのはもうやめたんだ。

 

それをずっと気にしてることだって、自分勝手になってしまうんだろうし。

 

君と似たような人は、今まで何人もいたから大丈夫。

 

もうどうでもいいと思ってる。

 

それぞれ正しくやってるようで間違ってたりもするんだから。

 

 

 

でも、本音で話して傷がつき合うことと、

 

建前に隠れて刺し合うことの違いってわかる?

 

君にとってはもしかしたら、今でもどうでもいいことなのかもしれないけど。

 

 

 

 

 

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